ATC・マガジンとは

ATC・マガジンとは

ATCマガジン

工作機械におけるATCとは、Automatic Tool Changerの頭文字を取った略称で、その名の通り自動で工具交換をするための装置です。JISでは「マシニングセンタ,ターニングセンタなどの工作機械において,工具マガジンなどから必要な工具を選択し,自動的に交換する装置。」と記載されています。

ATC装置は主軸及びマガジンとの工具交換をするチェンジャー、工具をストックするマガジンとに分かれます 。チェンジャーは搬送方式(走行タイプ・振込みタイプ)と駆動方式(油圧・空圧又は電動カム式)で分類できます。マガジンは収納方式(ドラム・チェーン・マトリックスなど)と駆動方式(油圧・サーボモータ)で分類できます。マガジンから主軸までの搬送(交換)にはいくつかの方法や形態があり、工具規格・工具長さ・工具質量・ 交換時間・デザイン・スペース・価格などにより決定されます。また、チェンジャーのないダイレクト方式、本機テーブル上に設置する通称「刀掛け」のような特殊タイプもあります。

実際に工具をつかむアームの形状は工具規格によります。一般的なBT・BBT・HSKをはじめとしCAT(CT)・BCT・ NC5・CAPTO・HSK・KM・ FMT・BT(ブロックツール)・MT・JIS・DIN・ISOなど多岐にわたります。